2014年3月30日星期日

米景気改善期待が先行


ドル/円は堅調、米景気改善期待が先行=今週の外為市場
2014年 03月 31日 08:23 タオバオ代行

 今週の外為市場でドル/円は、堅調推移となる可能性がある。ウクライナ情勢が小康状態となり、過度な警戒感が後退。米景気の改善期待が強まっており、週末の3月米雇用統計発表に向けてリスクオンムードが強まりやすいという。

予想レンジは、ドル/円が101.50―104.00円、ユーロ/ドルが1.3600―1.3900ドル。

<溜まってきたフラストレーション>

今週から4月に入るが、ドル/円の値幅は2月が2円08銭、3月も今のところ2円50銭程度にとどまる。前週末28日の海外市場では株高と米長期金利の上昇でドル/円が大幅に上伸したが、高値は102.98円で3月の高値103.77円にはなお距離がある。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券のチーフ為替ストラテジスト、植野大作氏は「2カ月連続で3円未満の値幅となれば、かなりフラストレーションも溜まる。エネルギーが放出され、4月は動く可能性がある」という。

米国では今週、ISM製造業景気指数、ADP全米雇用報告、新規失業保険申請件数などに続き、3月の雇用統計が発表される。3月分の指標は、寒波の影響がはく落した反動で強めの内容となる可能性がある。雇用統計は、非農業部門雇用者数の市場予想が前月比19万人増となっており、2月の同17万5000人増から改善する見通しだ。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で来春の利上げ開始の可能性を示唆したが、市場からは、米経済指標の結果次第で「4月、5月の流れを決めてしまう可能性がある」との声も出ている。

大手邦銀の関係者は「指標がおしなべて強いと、2015年の第1・四半期に利上げがあるかもしれないとの観測が強まり、2年、5年の米金利が上昇してドルはしっかりしてくるだろう」と話す。

<ユーロにはショートカバーも>

今週は、欧州中銀(ECB)理事会など、ユーロ圏でも重要イベントがある。ユーロ圏のディスインフレ傾向が鮮明になるなかで、ECBが利下げなどの追加緩和に動くかが焦点になる。

ECBは前回理事会で強気な見方を示し、金融政策の現状維持を決定。主要政策金利のリファイナンス金利を据え置くとともに、一部で予想されていた証券市場プログラム(SMP)の不胎化停止も見送った。

何らかの追加緩和策を期待していた市場参加者にとってはサプライズとなり、ユーロは主要通貨に対して大きく買われた。

ただ、ECB理事会メンバーのバイトマン独連銀総裁が25日、ECBがデフレ対策として量的緩和策を実施することは「論外」ではないとの見解を示し、市場では「追加緩和への伏線ではないか」との思惑を生んだ。

同総裁はECBの国債買い入れに反対してきたため、市場は、25日の発言でこれまでの姿勢が修正されたと受け止めた。

国内金融機関の関係者は「ECBが意外にタカ派的だったり、追加緩和に前向きでない姿勢を示した場合は、ユーロがショートカバーで買われる展開もある」と指摘する。

<金価格は200日線下回る>

ウクライナ情勢は小康状態となっている。米上下両院は27日、ウクライナに対する10億ドルの融資保証のほか、クリミア編入に関与した人物に対する制裁措置を盛り込んだウクライナ支援法案を可決した。今後、ロシアに対する経済制裁が強化されれば、ロシアも対抗措置をとる可能性があるため、引き続き警戒が必要だ。

ただ、金価格は27日に200日移動平均線を下回った。金はウクライナ情勢が緊迫した2月中旬にリスク回避の買いを背景に200日線を上回ったが、再び割り込んできた。

シティグループ証券のチーフFXストラテジスト、高島修氏は200日線割れについて「まださまざまな不安要素がくすぶっていても、相場判断としては地政学的なリスク回避相場の終結を判断しなければいけない変化だ」と指摘。「ドル/円は円安方向に動きやすくなっている」とみている。

没有评论:

发表评论